少子化や恋愛離れが報じられるなか、近年定着したマッチングアプリ。マッチングアプリの情報サイトを編集する伊藤早紀は、アプリを検索型、スワイプ型、デート直結型、ヒューマンサポート型/即カップル型の4タイプに分け、さらにコロナ禍で各アプリがビデオ通話機能をつけたことを指摘した。それに対し大学で恋愛学を講義する森川友義は大学生のアプリの利用を、経済力の乏しさや若さゆえにモテすぎてしまうことを理由に勧めていないと述べる。
現役大学生の梨本珠生がそうしたアプリの利用に対して不安を語るように、信頼性や性暴力の危険性など懸念は多い。そんななか、正しい性教育や情報提供を行う活動を行っているつるたまは、もし性暴力にあった場合の相談機関の情報が印刷されたトイレットペーパーを設置する活動などを通じ啓発に努めていることを話してくれた。
一時期アプリを積極的に利用していたというストーリー芸人・ジェレミーが言うように、モノに対する評価経済は成り立つが、それが人に成り立つのかなど倫理的な論点も存在する。森川が話すように、それは「恋愛結婚の救世主」になりえるのだろうか。多岐にわたる観点から、マッチングアプリを語りつくすセッションとなった。
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